1.はじめに:チャージ式Wi-Fiとは?
チャージ式Wi-Fiとは、プリペイド方式でデータ通信量を購入し利用するWi-Fiサービスです。必要な時に必要なだけデータを購入できるため、無駄なくインターネットを利用できます。
従来のWi-Fiサービスは、毎月定額で料金を支払う月額制が主流でした。しかし、チャージ式Wi-Fiは、使いたい時に使いたい分だけチャージする仕組みのため、月額料金は不要です。
項目 | チャージ式Wi-Fi | 月額制Wi-Fi |
---|---|---|
料金体系 | プリペイド方式(使った分だけ支払う) | 月額定額制 |
月額料金 | 不要 | 必要 |
データ容量 | 必要な分だけチャージ | プランによる |
契約期間 | 縛りなし | 契約期間ありの場合も |
このように、チャージ式Wi-Fiは、柔軟な料金体系が特徴です。旅行や出張など、一時的にインターネットが必要な場合や、毎月のデータ使用量が変動しやすい方にとって便利な選択肢と言えるでしょう。
また、データ容量を使い切っても、追加でチャージすればすぐにインターネット接続を再開できます。急なデータ不足で困る心配もありません。
本記事では、チャージ式Wi-Fiのメリット・デメリットを詳しく解説し、ポケット型Wi-Fiとの比較を通して、それぞれのサービスの特徴や選び方のポイントを明確にしていきます。
2.チャージ式Wi-Fiのメリット
チャージ式Wi-Fiには、様々なメリットがあります。特に、データ通信量や利用頻度が変動しやすい方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
(1)必要な時に必要なだけデータを購入できる
必要なデータ量を必要な時にチャージできるため、無駄がありません。旅行や出張など、一時的にデータ通信量が増える場合でも、柔軟に対応できます。
(2)月額料金がかからないので、使わない月は費用ゼロ
使わない月は費用が発生しないため、コストを抑えられます。例えば、普段は自宅や職場のWi-Fiを利用し、外出時のみモバイルWi-Fiを使うといった場合に最適です。
(3)データ容量を使い切っても、追加チャージですぐに再開できる
データ容量を使い切っても、追加チャージすることで通信を再開できます。速度制限がかかる心配もなく、快適にインターネットを利用し続けられます。
(4)契約期間の縛りがない
契約期間の縛りがないため、いつでも解約できます。他のWi-Fiサービスに乗り換えたい場合でも、違約金を支払う必要がありません。
(5)様々なデータ容量プランから選べる
提供事業者によりますが、様々なデータ容量プランから選択できます。自分の使い方に合ったプランを選べるので、無駄なコストを抑えられます。
メリット | 説明 |
---|---|
必要な時に必要なだけデータを購入できる | データ通信量を柔軟に調整可能 |
月額料金不要 | 使わない月は費用ゼロ |
追加チャージですぐに再開 | 速度制限の心配なし |
契約期間の縛りなし | いつでも解約可能 |
多様なプラン | ニーズに合わせた選択が可能 |
3.チャージ式Wi-Fiのデメリット
(1)定額制プランと比べて、高額になる場合もある
チャージ式Wi-Fiは、一見手軽に見えますが、使い方によっては定額制プランよりも高額になる場合があります。特に、動画視聴や大容量ファイルのダウンロードなど、データ通信量が多い方は注意が必要です。
例えば、以下のように定額制プランとチャージ式プランで料金を比較してみましょう。
プラン | 月額料金 | データ容量 |
---|---|---|
AiR-WiFi おてがるプラン 20GB | 2,233円 | 20GB |
Broad WiMAX +5G 期間なしプラン | 3,167円 | 30GB |
ネオチャージWi-Fi | 基本料金0円 | 1GB 500円 |
もちろん、データ使用量が少ない場合は、チャージ式プランの方が安価になる可能性もあります。しかし、毎月のデータ使用量を正確に予測することは難しく、結果的に想定以上の料金が発生するリスクがあることを理解しておく必要があります。
自身のデータ使用量を把握し、料金プランを慎重に比較検討することが重要です。
(2)データ残量を常に気にしなければならない
チャージ式Wi-Fiのデメリットの一つは、データ残量を常に気にしなければならない点です。残量が少ないまま動画視聴などを続けると、通信速度の低下や通信停止に繋がります。
常に残量を把握し、計画的にデータを使用する必要があります。こまめな残量確認は、思わぬ通信切断を防ぐ上で重要です。
例えば、以下のような場面で不便さを感じるかもしれません。
- 旅行中:地図アプリやSNSの利用で、残量を気にしながら使わなければならない。
- 出張時:急な資料ダウンロードが必要になった際に、残量が足りず困る。
- 普段使い:動画視聴中に残量がなくなってしまい、続きが見られない。
データ残量への意識 | メリット | デメリット |
---|---|---|
高い | 通信切断のリスクが少ない | ストレスになる可能性がある |
低い | 気にせず使える | 突然通信できなくなるリスクがある |
定額制のポケット型Wi-Fiであれば、データ容量の上限を気にせず利用できるため、こうした不便はありません。しかし、チャージ式Wi-Fiはデータ残量を常に意識して利用する必要があります。
残量確認を怠ると、重要な場面で通信できなくなる可能性があります。こまめな確認を心掛け、必要に応じて追加チャージを行いましょう。
(3)チャージを忘れると通信できなくなる
チャージ式Wi-Fiのデメリットとして、チャージを忘れると通信できなくなる点が挙げられます。これは、プリペイド式携帯電話と同様に、残高が不足するとサービスが利用できなくなるのと同様の仕組みです。
特に、旅行中や外出先で急に通信が必要になった際に、チャージを忘れていて通信できないとなると、非常に不便です。緊急時の連絡や地図アプリの利用など、必要な時にインターネットに接続できないリスクがあります。
シチュエーション | 影響 |
---|---|
旅行中 | ホテルの予約確認や観光情報の検索ができない |
災害時 | 緊急連絡や情報収集ができない |
仕事中 | 重要なメールの送受信やWeb会議への参加ができない |
以下に、チャージ忘れを防ぐための対策をまとめました。
- 自動チャージ設定を利用する:多くのチャージ式Wi-Fiサービスでは、残高が一定額以下になると自動的にチャージされる機能が提供されています。
- リマインダー設定をする:スマートフォンやカレンダーアプリでチャージする日をリマインダー設定しておきましょう。
- 定期的に残高を確認する:こまめに残高を確認する習慣をつけ、残高が少なくなってきたら早めにチャージするようにしましょう。
これらの対策を講じることで、チャージ忘れによる通信不可のリスクを軽減できます。しかし、それでも完全に防げるわけではないため、常に残高に気を配り、必要に応じてチャージを行うことが大切です。
4.ポケット型Wi-Fiとの比較
(1)料金体系の比較(月額制 vs チャージ式)
ポケット型Wi-Fiとチャージ式Wi-Fiの大きな違いの一つが料金体系です。ポケット型Wi-Fiは基本的に月額制ですが、チャージ式Wi-Fiは使った分だけ支払う仕組みです。どちらが自分に合っているかは、使い方によって異なります。
項目 | 月額制(ポケット型Wi-Fi) | チャージ式Wi-Fi |
---|---|---|
料金体系 | 定額 | プリペイド(従量制) |
メリット | 毎月一定額で使い放題プランが多い | 使わない月は費用がかからない |
デメリット | 使わなくても毎月料金が発生する | データ残量を気にしながら使う必要がある |
適している人 | 毎日コンスタントにWi-Fiを使う人 | Wi-Fiをたまにしか使わない人、旅行時など短期的に利用したい人 |
月額制のポケット型Wi-Fiは、毎月一定額を支払うことで、決められたデータ容量を使うことができます。多くの場合、使い放題プランが用意されており、データ容量を気にせずインターネットを利用できる点がメリットです。しかし、使わなかった月でも料金が発生してしまう点がデメリットと言えるでしょう。
一方、チャージ式Wi-Fiは、必要なデータ容量を事前にチャージして利用します。使わない月は費用がかからないため、Wi-Fiの使用頻度が少ない方には経済的です。旅行や出張など、短期間だけWi-Fiを使いたい場合にも便利です。ただし、データ残量を常に気にしなければならないこと、チャージを忘れると通信できなくなるといったデメリットもあります。
どちらの料金体系が適しているかは、ご自身のWi-Fiの使用頻度や利用状況によって異なります。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、最適な方を選びましょう。
(2)契約期間の有無
ポケット型Wi-Fiとチャージ式Wi-Fiでは、契約期間の有無が大きな違いとなります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合ったWi-Fi選びに役立ちます。
項目 | ポケット型Wi-Fi | チャージ式Wi-Fi |
---|---|---|
契約期間 | あり | なし |
解約金 | 契約期間内に解約すると発生する場合が多い | 基本的に発生しない |
縛りの有無 | 契約期間中は他のサービスへの乗り換えが制限される | いつでも解約・乗り換え可能 |
ポケット型Wi-Fiの多くは、1年または2年といった契約期間が設定されています。契約期間内に解約すると、高額な解約金が発生するケースもあるので注意が必要です。また、契約期間中は他のサービスへの乗り換えが制限されるため、柔軟性に欠けると感じる方もいるかもしれません。
一方、チャージ式Wi-Fiは契約期間の縛りがありません。必要な時に必要なだけデータを購入し、使わない時は費用が発生しないため、気軽に利用できます。解約金も基本的に発生しないため、いつでも解約・乗り換えが可能です。短期の出張や旅行などで一時的にWi-Fiが必要な場合、チャージ式Wi-Fiは非常に便利な選択肢となります。
契約期間の有無は、Wi-Fiサービスを選ぶ上で重要なポイントです。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自身の利用状況に合ったサービスを選びましょう。
(3)通信速度の比較
チャージ式Wi-Fiとポケット型Wi-Fiの通信速度は、どちらも使用する回線や電波状況によって大きく左右されます。一概にどちらが速いとは言えませんが、一般的には以下のような傾向があります。
項目 | チャージ式Wi-Fi | ポケット型Wi-Fi |
---|---|---|
回線 | クラウドSIM、プリペイドSIMなど | 各社が契約する回線(LTE、4G、5Gなど) |
通信速度 | 回線や電波状況に依存 | 回線や電波状況に依存 |
速度の目安 | 数Mbps〜数百Mbps | 数十Mbps〜数百Mbps |
チャージ式Wi-Fiは、複数の通信事業者の回線を自動的に切り替えるクラウドSIM技術を利用している場合が多いです。このため、特定の事業者の回線が混雑している場合でも、比較的空いている他の回線に接続することで安定した通信速度を維持できる可能性があります。しかし、クラウドSIMの特性上、常に最適な回線に接続できるとは限らず、速度が不安定になる場合もあります。
一方、ポケット型Wi-Fiは、各社が契約する特定の回線を利用します。そのため、契約している回線の品質によって通信速度が大きく影響を受けます。例えば、人口密集地では回線が混雑しやすく、速度が低下する可能性があります。しかし、5Gなどの高速回線に対応している機種であれば、より高速で安定した通信が期待できます。
最終的には、利用する場所や時間帯、契約プランなどによって通信速度は変化します。実際に利用するシーンを想定し、各サービスの提供エリアや速度に関する情報をよく確認することが重要です。
(4)対応エリアの比較
チャージ式Wi-Fiとポケット型Wi-Fiの対応エリアは、使用するサービスによって異なります。一般的に、ポケット型Wi-Fiは大手キャリアの回線を利用しているため、対応エリアが広い傾向があります。一方、チャージ式Wi-Fiは、提供事業者によって対応エリアが異なるため、事前に確認が必要です。
主なチャージ式Wi-Fiとポケット型Wi-Fiの対応エリアを比較した表を以下に示します。
サービスの種類 | 提供事業者 | 対応エリア |
---|---|---|
チャージ式Wi-Fi | A社 | 全国主要都市 |
B社 | 一部地域を除く全国 | |
C社 | 全国 | |
ポケット型Wi-Fi | D社 | 全国 |
E社 | 人口カバー率99% | |
F社 | 全国主要都市 |
このように、同じチャージ式Wi-Fiやポケット型Wi-Fiでも、提供事業者によって対応エリアが異なることが分かります。特に、チャージ式Wi-Fiはサービスによって対応エリアが限定されている場合があるので、契約前に必ず確認しましょう。旅行や出張などで利用する場合は、目的地で利用可能かどうかも事前に調べておくことが重要です。
また、対応エリア内であっても、地下や山間部などでは電波が弱くなる場合があります。場所によっては通信速度が低下したり、通信が途切れたりする可能性もあるので注意が必要です。
利用する予定のエリアで問題なく使用できるか、提供事業者のウェブサイトで対応エリアマップを確認したり、カスタマーサポートに問い合わせるなどして、事前にしっかり確認することをおすすめします。
(5)サポート体制の比較
チャージ式Wi-Fiとポケット型Wi-Fiでは、サポート体制にも違いがあります。
項目 | チャージ式Wi-Fi | ポケット型Wi-Fi |
---|---|---|
サポート | チャット、メールが中心 | 電話、チャット、メールなど |
対応時間 | サービス提供事業者によって異なる | サービス提供事業者によって異なる |
充実度 | ポケット型Wi-Fiの方が充実している傾向 | チャージ式Wi-Fiより手厚いことが多い |
チャージ式Wi-Fiは、チャットやメールでのサポートが中心となる場合が多く、電話サポートがない場合もあります。対応時間もサービス提供事業者によって異なり、24時間対応ではない場合もあります。
一方、ポケット型Wi-Fiは、電話、チャット、メールなど、複数のサポート窓口を用意している場合が多く、対応時間も比較的長いです。また、FAQやトラブルシューティングガイドなども充実しているため、困った時にすぐに解決策を見つけやすいです。
サポート体制の充実度は、利用者にとって重要なポイントです。特に、機械の操作に不慣れな方や、トラブル発生時に迅速な対応を希望する方は、サポート体制が充実しているポケット型Wi-Fiを選ぶと良いでしょう。
ただし、チャージ式Wi-Fiを提供する事業者の中には、手厚いサポートを提供しているところもあります。契約前に各社のサポート体制を比較検討することが重要です。
(6)どちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットを踏まえて解説
チャージ式Wi-Fiとポケット型Wi-Fi、どちらを選ぶべきかは、ユーザーの利用状況やニーズによって異なります。
項目 | チャージ式Wi-Fi | ポケット型Wi-Fi |
---|---|---|
料金体系 | チャージ式 | 月額制 |
契約期間 | なし | あり |
メリット | 使わない月の費用はゼロ、必要な時に必要なだけデータ購入可能 | 安定した通信、大容量プランあり |
デメリット | データ残量を気にしなければならない、高額になる可能性あり | 月額料金が発生、契約期間の縛りあり |
データ通信量が少ない方
月に数GBしか使わないライトユーザーの方には、チャージ式Wi-Fiがおすすめです。使わない月は費用がかからないため、コストを抑えることができます。旅行や出張など、一時的にWi-Fiが必要な場合にも便利です。
データ通信量が多い方
動画視聴やオンラインゲームなどを頻繁に利用し、毎月多くのデータ通信量を消費するヘビーユーザーの方には、ポケット型Wi-Fiがおすすめです。大容量プランを選択することで、データ残量を気にせず快適にインターネットを利用できます。一定額で使い放題のプランを提供している会社もあります。
契約期間の有無を重視する方
契約期間の縛りを避けたい方は、チャージ式Wi-Fiがおすすめです。いつでも解約できるので、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
安定した通信環境を求める方
安定した通信環境を求める方は、ポケット型Wi-Fiがおすすめです。多くのポケット型Wi-Fiは、広範囲で安定した通信を提供しています。
どちらのWi-Fiにもメリット・デメリットがあります。ご自身の利用状況やニーズを考慮し、最適な方を選んでください。
5.チャージ式Wi-Fiを選ぶ上での注意点
チャージ式Wi-Fiを選ぶ際には、いくつかの注意点があります。事前に確認しておかないと、思わぬ落とし穴にハマってしまうかもしれません。快適に利用するために、以下の点をしっかり確認しましょう。
項目 | 注意点 |
---|---|
通信速度 | 通信速度が遅い場合、動画視聴やオンラインゲームなどが快適に楽しめない可能性があります。事前に提供エリアでの通信速度を確認しておきましょう。 |
データ容量 | 自分の使い方に合ったデータ容量のプランを選びましょう。足りなくなると追加チャージが必要になり、費用がかさむ可能性があります。動画視聴が多い方は、大容量プランを検討するのがおすすめです。 |
対応エリア | サービス提供エリア外では利用できません。旅行先や出張先で利用する予定がある場合は、対応エリアを事前に確認しましょう。 |
料金体系 | データ容量ごとの料金や追加チャージの料金体系を事前に確認しましょう。プランによっては、定額制Wi-Fiよりも高額になる場合があります。複数のサービスを比較し、最もお得なプランを選びましょう。 |
カスタマーサポート | トラブル発生時のサポート体制も重要な選定基準です。電話、メール、チャットなど、自分に合った方法で問い合わせができるか確認しておきましょう。また、サポート対応時間や対応の質なども確認しておくと安心です。 |
これらの注意点を確認することで、自分に合ったチャージ式Wi-Fiを選び、快適なインターネット環境を手に入れましょう。
(1)通信速度
チャージ式Wi-Fiを選ぶ際に、通信速度は重要な要素です。快適にインターネットを利用するためには、通信速度が速い方が良いでしょう。しかし、チャージ式Wi-Fiの通信速度は、提供エリアや時間帯、回線の混雑状況などによって変動します。
主な通信規格と速度の目安は以下の通りです。
通信規格 | 速度の目安 |
---|---|
4G LTE | 数十Mbps~数百Mbps |
5G | 数百Mbps~数Gbps |
速度はあくまで目安であり、必ずしもこの速度が出るとは限りません。契約前に提供エリアの通信速度を確認することをおすすめします。
また、通信速度は利用状況によっても影響を受けます。動画視聴やオンラインゲームなど、大量のデータ通信を行う場合は、速度が遅くなる可能性があります。
契約前に、自身の利用状況を想定し、必要な通信速度を検討しましょう。例えば、動画視聴がメインであれば、より高速な通信規格に対応したチャージ式Wi-Fiを選ぶと良いでしょう。
提供事業者によっては、通信速度のテストを実施できる場合があります。実際に試用してみて、速度を確認することも有効な手段です。
快適なインターネット環境を実現するために、通信速度は重要なポイントです。事前にしっかりと確認し、自分に合ったチャージ式Wi-Fiを選びましょう。
(2)データ容量
チャージ式Wi-Fiを選ぶ上で、データ容量は重要な要素です。必要なデータ容量は、普段のインターネットの使い方によって大きく異なります。動画視聴やオンラインゲームなどを頻繁に利用する方は、大容量のプランが必要となるでしょう。逆に、メールやWebサイトの閲覧が中心であれば、少量のプランでも十分かもしれません。
自分の使い方に合ったデータ容量を選ぶことで、無駄なコストを抑えられます。例えば、普段あまりデータ通信を使わないのに大容量プランを選んでしまうと、余ったデータ容量が無駄になってしまいます。逆に、少量のプランを選んでデータ容量が不足してしまうと、追加チャージが必要になり、結果的に高額になってしまう可能性があります。
そこで、まずは自分がどの程度のデータ容量を必要としているのかを把握することが大切です。過去に利用していたスマートフォンのデータ使用量などを参考にすると、より正確に見積もることができます。
以下の表は、データ容量の目安と、それに見合った使い方の例です。
データ容量 | 使用例 |
---|---|
3GB | メール、Webサイト閲覧、SNSの利用 |
7GB | 上記に加え、動画の視聴(短時間) |
10GB | 上記に加え、動画の視聴(中時間) |
20GB | 上記に加え、動画の視聴(長時間)、オンラインゲーム |
30GB | ヘビーユーザー向け |
自身の利用状況に合わせて、最適なデータ容量のプランを選びましょう。また、多くのチャージ式Wi-Fiでは、必要に応じてデータ容量を追加チャージできます。そのため、最初は少なめのプランを選んで、必要に応じて追加チャージしていくという方法もおすすめです。
(3)対応エリア
チャージ式Wi-Fiを選ぶ際に重要なのが、利用したい場所でサービスが提供されているかという「対応エリア」です。提供エリアは各社によって異なるため、契約前に必ず確認しましょう。
主なチャージ式Wi-Fiの対応エリアは、以下の通りです。
提供会社 | 対応エリア |
---|---|
A社 | 全国主要都市 |
B社 | 全国 |
C社 | 一部地域を除く全国 |
「全国」と表記されていても、山間部や離島など一部地域では利用できない場合もあります。提供エリアマップでピンポイントに確認することをおすすめします。また、旅行や出張で利用する予定がある場合は、事前に目的地が対応エリア内であることを確認しておきましょう。
確認方法は以下の通りです。
- 各社のウェブサイトで提供エリアマップを確認する
- カスタマーサポートに問い合わせる
特に、屋内での利用を想定している場合は、建物の構造や周辺環境によって電波状況が変化することがあります。場所によっては繋がりにくい場合もあるので、注意が必要です。
利用場所が対応エリア外だった場合、通信ができない、または速度が遅くなるといった問題が発生する可能性があります。契約前にしっかり確認しておくことで、快適にチャージ式Wi-Fiを利用できるでしょう。
(4)料金体系
チャージ式Wi-Fiの料金体系は、主にプリペイド方式です。必要なデータ容量を事前に購入し、チャージした分だけ利用できます。
料金プランは、主にデータ容量と有効期限によって価格が設定されています。
例えば、
データ容量 | 有効期限 | 価格 |
---|---|---|
1GB | 30日 | 500円 |
3GB | 30日 | 1,200円 |
10GB | 60日 | 3,000円 |
のように、複数のプランから選択できます。
一見すると、必要な分だけ購入できるため無駄がないように思えます。しかし、常にデータ残量を意識して利用する必要があります。また、定額制のポケット型Wi-Fiと比較すると、高額になるケースもあります。
例えば、毎月3GBのデータ通信を行う場合、上記のプランでは毎月1,200円かかります。年間で計算すると14,400円です。一方、定額制のポケット型Wi-Fiで月額3,000円のプランに加入した場合、年間費用は36,000円です。
このように、使い方によってはチャージ式Wi-Fiの方が安価になる場合もありますが、逆に高額になるケースもあるため、自身の利用状況を把握した上でプランを選択することが重要です。
(5)カスタマーサポート
チャージ式Wi-Fiを選ぶ際には、カスタマーサポートの体制も重要な確認事項です。
トラブル発生時や不明点が生じた際に、迅速かつ的確なサポートを受けられるかどうかは、快適なインターネット利用に欠かせません。
確認すべき項目として下記のようなものがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
サポート窓口 | 電話、メール、チャットなど、どのような方法で問い合わせができるか |
対応時間 | 営業時間は何時から何時までか、土日祝日は対応しているか |
対応言語 | 日本語以外にどのような言語に対応しているか |
FAQの充実度 | よくある質問がまとめられているFAQは充実しているか |
サポート窓口の多様性や対応時間は、利用者の利便性に直結します。
例えば、平日の日中に仕事をしている人にとっては、電話サポートが営業時間外だと不便です。
そのような場合は、メールやチャットで問い合わせができるサービスを選ぶと良いでしょう。
また、FAQが充実していれば、自分で問題を解決できる可能性が高まります。
特に、操作方法や設定に関する疑問はFAQで解決できる場合が多いです。
事前にFAQの内容を確認しておけば、いざという時に役立ちます。
カスタマーサポートの質は、提供事業者によって大きく異なります。
公式サイトなどで事前に確認し、安心して利用できるサービスを選びましょう。
6.まとめ:自分に合ったWi-Fi選びを
チャージ式Wi-Fiとポケット型Wi-Fi、どちらを選ぶべきかは、結局のところユーザーの利用状況やニーズによって異なります。常に一定量のデータ通信を行うヘビーユーザーであれば、定額制のポケット型Wi-Fiの方が料金を抑えられる可能性が高いでしょう。一方、利用頻度が低いライトユーザーや、旅行時など一時的に利用したい場合は、チャージ式Wi-Fiの方が無駄なく利用できます。
特徴 | チャージ式Wi-Fi | ポケット型Wi-Fi |
---|---|---|
料金体系 | チャージ式 | 月額定額制 |
データ容量 | 必要に応じてチャージ | 定額 |
契約期間 | 縛りなし | 縛りあり(プランによる) |
おすすめ | ライトユーザー、一時利用 | ヘビーユーザー、常時利用 |
以下に、それぞれのWi-Fiのメリット・デメリットを改めてまとめました。
チャージ式Wi-Fi
メリット:
- 使いたい時に必要な分だけチャージできる
- 月額料金がかからない
デメリット:
- 使いすぎると高額になる可能性がある
- データ残量を管理する必要がある
ポケット型Wi-Fi
メリット:
- 大容量通信が安定した料金で利用できる
- データ残量を気にせず利用できる
デメリット:
- 使わない月でも料金が発生する
- 契約期間に縛りがある場合が多い
自身の利用頻度やデータ使用量、契約期間の有無など、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自身に最適なWi-Fiを選んで快適なインターネットライフを送りましょう。